カンピロバクターが起因の食中毒の留意点


カンピロバクターがもたらす食中毒は鶏肉が原因で、鳥の腸内に生存する菌であることから高い確率で肉の表面に付着している。ただ、高温加熱すれば菌を取り除けるため、食中毒を防ぐことができる。

しかし、細心の注意を払った取り扱いをしなければ、意外な原因で食中毒の発生につながることもある。見た目で焦げ目や焼き色がついて十分に加熱していると思っていても、食中毒が起こってしまう事例があるため注意が必要だ。
まずは、肉と肉の間が十分に加熱できてるかしっかりと確認する必要がある。例えば焼き鳥であれば、肉と他の素材の間に気を配るべきだろう。全体的に焼けていると思っていても実は間に赤みが残っている可能性があるため、しっかりと確認して食べることが重要だ。

ひき肉の料理を使ったものも注意が必要だ。
ハンバーグやつくねなど固めて使う料理では、一粒一粒の肉の周辺に菌が付着しているため、切って見て赤みが残っていれば危険でだ。そのため、内部の温度管理や、切って中の状態を確認することが大事だ。

別の例として、せっかく加熱したのに、新たに菌を付着させてしまうという事例がある。例えば、出来上がった料理を生肉を取り扱ったトングや箸で触ることで、菌を付着させてしまうというケースだ。
これらを冷蔵保存して後日食べてしまうと、菌が増殖して感染リスクが高まる。そのため、生肉を触った食器を使わないように整理整頓や管理をすることがポイントだ。

カンピロバクターがもたらす食中毒は筋肉や呼吸器に後遺症が出るリスクがあるため、未然に防ぐことが非常に重要だ。